ポーランドズロチ円とユーロ円での鞘取り研究 ~そのポイントと方法

はるきちのゆったり運用のひとつとして、FXでのスワップ鞘取りをずっとやっています。鞘取りということでは近いのですが、異通貨間での鞘取りとして、PLNJPY(ズロチ円)とEURJPY(ユーロ円)が面白いということを最近知り、さっそくやってみました。

はるきちの考えるポイントと方法を紹介します。

ズロチをどこで知ったのか

実は、スワップ鞘取り用に条件の良いFX業者さんでの口座開設を検討していて”fxプライムbyGMO”を候補にしていました。同社のサイトでスワップカレンダーを確認していたのですが、その際に、こんな記事を見つけました。

ポーランドズロチ/円 <特別コンテンツ>~値動きにもスワップにも妙味オールラウンドな魅力を備えた通貨

詳しくは記事を参照していただくとして、その記事を読んだ中でこの手法にとってのポイントは以下2点と考えました。それぞれを検証しつつ、鞘取りの取引を組み立てます。

  • ポーランドズロチ円とユーロ円との相関性が非常に高い
  • ポーランドズロチ円とユーロ円での組み合わせた際のスワップが有利

ポーランドズロチ円とユーロ円の相関性

まず、PLNJPY(ポーランドズロチ円)とEURJPY(ユーロ円)の関係確認です。過去5年間の変動状況ですが、青:PLNJPY(ポーランドズロチ円)、赤:EURJPY(ユーロ円)、加えて、オレンジ:EURPLN(ユーロ/ポーランドズロチ)となります。

チャートからはまず、青と赤がほぼ重ねるように変動しているおり、相関性は非常に強いことがわかります。
オレンジはEURPLN(ユーロ/ポーランドズロチ)のチャートです。統計値では、過去5年の平均は4.246。ズロチ円をユーロ円の約4.25倍反対側に売買することで、平均的には変動がほぼ打ち消されることになります。
また、このチャートは平均と標準偏差でプロットしているので、平均の4.246はチャート上は0となります。そして0より大きい場合はユーロが割高、0より小さい場合はズロチが割高となります。これは、ズロチとユーロの鞘取りをどのタイミングで仕掛けるのか判断するために重要なポイントです。

注意点としては、ユーロとズロチの連動性は特に保証されているものではなくユーロやポーランドの情勢次第というこは忘れないでおきたいです

このチャートと統計値は、以前に作った「ゆったりFXダッシュボード β版」をポーランドズロチ円の取引用に設定して確認しています。ですのでチャートの詳細は、過去記事を参考にしてください。また、リアルタイムにチャートを見たい方は、下記リンクから参照してください。

ゆったりFXダッシュボード ズロチ&ユーロ取引用(5年)

スワップの状況

ポーランドズロチ円とユーロ円の鞘取り向けに有利なスワップポイントを提供している業者は、特集記事を掲載していた”fxプライムbyGMO”と”くりっく365”になります。その他にも、良く使っているSBI証券のFXでもズロチ円、ユーロ円の取引が可能でしたがスワップ的にはあまり良くありませんでした。

倍率が4.25となるようにユーロ円を4万単位:売、ズロチ円を17万単位:買とした場合には、fxプライムbyGMOでは1日263円とくりっく365では1日225円のスワップが発生することになります。売買の両側でスワップが受け取れるといううれしい状況です。

ズロチ円、ユーロ円を使った鞘取りのポイント

これまでにやってきた異業者間でのFXスワップ鞘取り(この記事)と、今回のズロチ円、ユーロ円を使った鞘取りの違いのまとめです。

表の緑は、異業者間FXでのスワップ鞘取りと同じところ、赤が違うところです。値動きによる損益の影響が完全には排除できない点が違いであり、それをうまく利用することやリスクも考慮すべきです。

異業者間FXでのスワップ鞘取り同様に、スワップ差益を狙う取引と見た場合の試算は下記の通りです。くりっく365で建てた際の試算値です。

ユーロ円売8万、ズロチ円買34万の想定です。
1日のスワップ受け取りは450円で、売買コストの13,000円は約30日で解消できそうです。その後、1年維持できれば利回りは10%超となりそうで、スワップの状況が維持されるのであればスワップ鞘取りとして良いポジションになりますね。

ただ、異業者間FXでのスワップ鞘取りと同様に、スワップ差益のみを狙う取引と考えると失敗する可能性もあります。ズロチ円、ユーロ円の相関性は非常に高いものの、値動きの影響は完全には排除できません。

下図はこの1年の変動ですが今年の5月以降EURPLN(オレンジ線)が平均以上で推移しておりユーロ割高/ズロチ割安な状況で、5月以前はその逆です。

EURPLNの状況に合わせた鞘取りポジションの考え方は、下記の通りです。

  •  ユーロ割高/ズロチ割安な状況(今年の5月以降)
    • 割高なユーロ円を売り、ズロチ円を買うことに適する
    • スワップを受け取りながら、長期的には値動きの益も狙える可能性もあり。
  • ユーロ割安/ズロチ割高な状況(今年の5月以前)
    • 値動きを中心に考えれば、割安はユーロ円を買い、ズロチ円を売る
    • ただ、スワップの状況がその場合はマイナスになる

今時点(2018年10月13日)は、EURPLNが平均以上です。スワップ狙いでユーロ円売、ズロチ円買を仕掛けやすい状況ではあります。ただ、7月1日近辺でのEURPLNの直近のピーク(2σを越えて4.377程度)でしたので、その時点に比べれば不利なタイミングとなります。

仕掛けるタイミングは、EURPLNの状況を紹介した「ゆったりFXダッシュボード ズロチ&ユーロ取引用(5年)」や、EURPLNのリアルタイム為替レートやチャートも参照しながら判断するのが良いです。

まとめ&実際の仕掛けポジション

今回は、GMOクリック証券でのくりっく365の口座でポジションを建てました。
ユーロ円売8万、ズロチ円買34万で、値動きの鞘とスワップの鞘の両方狙いのポジションです。
GMOクリック証券に関心の方はこちら ⇒ GMOクリック証券【くりっく365】

画像は、10月12日に建てたポジションの現時点(10月14日)での状況です。

  • スワップは、建てた時点からは若干改悪の改定があり、ユーロ円は支払いになりました。ですが1日440円程度の受け取りが期待でき、利回りは9~10%程度です。
  • 1業者内に売買がまとまるので、値動き、スワップの損益が打ち消しあって証拠金の維持が楽になりそうです。
  • 値動きで利益を狙うことが可能
    それを意識して、EURPLNの値動きを見ながら少しでも高いタイミングで建てるという感じでやってみました。その甲斐あってか、現時点で評価損益の合計がプラスになっています。同一通貨のスワップ鞘取りでは、値動きで利益を狙うことはできないのでその点がこの取引のメリットです。ただ、逆になれば値動きで赤字になるので注意が必要

最後に、ユーロとズロチの連動性は完全に保証されているものではありません。その点のリスクもあります。ポーランドやユーロの情勢次第ということは心に留めて、ポーランドに関心を持っていきましょう。利益があがったらポーランドに旅行にでも行ってみようかな。

久しぶりに書いたのと、ズロチ円、ユーロ円という面白い取引でいい形でポジションを取れたのを共有したくて今回は長文になりました。

お付き合いいただきありがとうございました。

はるきち

ズロチ円とユーロ円での鞘取り向きFX業者

ズロチがマイナー通貨なので、取り扱いがありスワップが有利なのは以下2つです。

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GMOクリック証券:くりっく365(口座開設はこちら)
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